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部下ノ女性ガ上州酒場ヘ単独進出ス [居酒屋]

ひとりの女性社員から電話がかかってきた。
「あの、あの、T崎市内のホテルってどこがいいですか?」
「ホテルぅ?出張かよ?」
「ハイ、今日急に行けって言われたんです」

この女性社員は新人の頃に私にヘンな置手紙を書いたことがある。
「私をこの店に置いてください」という異動願いではなく異動したくない願いだったんです。

これは裏があって、本人も今の現場に長くいたい気持ちがあって、「どうすればいいですか?」と上長に相談したら、じゃぁ○○さん(私のこと)にそういう願い事の置手紙を書きなさいと。
手紙ったって長い文章ではなくメモ書きだった。七夕に下げるような短い文章で、願掛け?願い事の類だったの。
当時の私は、上長が、「彼女はウチに欠かせない戦力なので動かさないでください」って言ってくるならわかるけど、まだ新人なのに本人にそういうロビィ活動をさせるのは如何なものだろうかと思ったものである。
腹黒い私は彼女の希望を逆手にとって、「異動したくないならこの現場の管理者を目指すしかないぞ」って言った。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2011-04-10-3

そして歳月が流れ、私が上州赴任中に、そこの支店の長になっちゃったんです。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
本人はアタシなんかまだ早いですぅとボヤいていたが、俺にあんな手紙書くからだよ。

話を戻します。
ホテルはドーミインを教えた。
「いいなぁ上州出張かよ。ひとりで行くのか」
「そうなんですひとりです。何処か夜、美味しいとこ教えて~」
俺の縄張りを荒らそうとしてやがるな。
若い女性一人で行ける店、ビールや日本酒しか置いていない店とかじゃなく、若い女性が好むドリンクのある店を幾つか教えた。

NANA。。。
うさぎCafe。。。
GETU。。。
くいもの屋。。。
おちょこ。。。

まぁ無難なとこです。
まさか日本酒や焼酎がメインの「梅ふく」や「〇潮」を教えるわけにいかないしな。

夕方にまた連絡が来た。
「ありがとうございま~す。今日は決めちゃったので、明日行ってみます」
「決めたぁ。何処よ?」
「ヤマダ電機の上で探します」
「ヤマダ電機の上っ??」
「・・・」
「ヤマダ電気屋の上なんかそんないい店ないぞ」
「だってぇ、だってぇ、電気屋に用があるんだもの~、USBを買うんでぇ」
「ああそうか。。。」
だがやはりソソる店はなかったらしい。22時前に、「空腹に勝てず、ホテルの向かいの和食屋さんにしました」というのである。
ドーミイン前の和食屋?
「まる飛か?」
「そうですそうです。ご存じでしたか」
「鰻の寝床みたいな店で、靴を脱いで板張りの座敷で、奥ぅにカウンター4席だけの店。。。」
「そうですそうです。そのカウンターにいました。その店では若いお兄さんに癒されました~。味も普通に美味しかったです」
私は一度だけ行ってます。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-09-22
まる飛び.jpg
メニュー.jpg
この店は若い店主が頑張っていて意気軒昂な店。
入口で靴を脱ぎ、板張りの座敷に上がり、奥まで歩いてカウンター席に辿りつくんだけど、私は入ってすぐにカウンターがある構造でないと落ち着かないのだよ。
やけにカウンターが遠く感じたのと、この店はカウンターは要らないんじゃないかって思ったのね。

ネタはいいけど一人で喰うには若干高いので一度しか行ってません。グループ向きだと思うなこの店は。
「どうだった?」
「お通しがおでんでしたけどおでんが盛んなんですか?」
「おでん、モツ煮、粉もの(焼きそば、バスタ)、肉とかだよ。海無し県だからね。俺の好きな食材ばかりだった」
「へぇ~そうだったんですか。じゃあ明日は肉にしよっと」
「T市の繁華街で俺の知らない店はないからなっ」って大げさにフンゾリ返った私の傍らでジャン妻が、「よくひとりで入ったわね。入れる子なんだね」

うさ子のCafe.jpg
その子の出張は2泊だったらしい。翌日の報告には、
「○○○Cafeに行ってきましたぁ」
「行ったのか?」
「○○さん(私のこと)の名前出したらすぐにわかりましたよ」
「そりゃぁ、まぁ、いいお付き合いだったんで・・・」
「ママ(うさ子のこと)の紹介で、地元の人と盛り上がりました」
「ママったってお前とどっこいの年齢だぜ」
「えぇ~、そんなに若くてお店のオーナーさんなんですか?」
「若くして一国一城の主が多いんだよ。何を喰ったんだい?」
「スープパスタをいただきました」
すぅぷぱすた?
そんなんあったかあの店?

後日、前髪をバッサリ切ったうさ子が
「この間、会社の女性が来られましたよっ」
「ああ、アイツか。何処に座りました?」
「カウンターの真ん中の席です。トテモかわいい子でしたよっ」
「そうかぁ?スープパスタなんてあんの?」
「あるんですよぉ。。。」

ついこの間まで新人だった子が、女ひとりでカウンター席で地元の人と談笑か。。。
「オトナになったんだねぇ」(ジャン妻)
それはいいけど、俺のかつての縄張りが、部下どもに浸食されていくぞ。

そして私も上州に出張に行く日がやって来た。しかもジャン妻とセットで。。。
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